もう一週間以上前になりますが,「Code4Lib 2010報告会」(3月20日)に参加してきました。以下,久しぶりに書いたせいかいつもより文章が長くなった気がします。
「Code4Lib 2010」の報告含めて,話題の「カーリル」の開発者さんの話やら,飛び入りライトニングトークも5人と,充実した内容でした。入館したときにちょうど,カーリル開発者・吉本さんたちにお会いして,少しだけ挨拶もできました。(洛西さんには結局挨拶せず…。この人見知りどうにかしたい…。)
ゆうき図書館を以前から注目してくださっていたらしく嬉しかったです。シリコンバレーの会社の方に注目されていたなんて,Webサービスの可能性を改めて感じた気もします。今回のような業種を超えてのこういう会も,刺激があってよいですね。
以前このエントリで紹介した「ふわっとCiNii関連検索」の開発者・高久さんにもこの会でお会いできました。
さて,報告会の内容についてはツイッターのまとめやUstreamが詳しいと思うので,ここでは僕の感想など。
まず,アメリカで開かれたという「Code4Lib 2010」については,概要や雰囲気の話が中心だったと思いますが,なんだか楽しそうだったのだなという印象。全然具体的な感想じゃなくてすみません。ライトニングトーク参加希望者はwikiに書きこむとか,「ニューカマーズディナー(初参加者とよく参加しているベテランとの情報交換の会だったはず)」の話とか,ガバメント2.0の話とか,いろいろ参考になりました。海外の事例やサービスでも参考になったりするものはたくさんあるので,今後もどんどん情報収集していきたいと思います。
それで,本家の精神でもある「Have a fun!」がよく伝わってきましたよ。今年秋に開催予定という「Code4Lib Japan」にも期待してます。
それから,今回一番印象に残ったのは,やっぱり「カーリル」の話ですね。
図書館員ではない方が作ったシステムですが,まずコンセプトが「使われる図書館システムを目指す」とのこと。
OPACの話に限らず,図書館自体についても,使ってみると便利だなと思うような人でも,存在を意識せずに使っていない…,なんて人も少なくないかもしれません。まだまだPRが不足している点等も原因だと思うので反省…。
それで,先日このカーリルを知ったときは,「Amazonのものしか検索できない」,「ISBNがないものは検索できない」など図書館員的視点かもしれないですが,課題があるなと認識しつつも,ユーザビリティ等みてみると,「図書館の入口的なサービス」としておもしろいかなと思っていたら,やはりそういう視点もあって作っていたのですね。今後のサービス継続性も考えているとのことだし,上記の課題も認識していて,検索できる書籍も今後増やしていきたいとのこと。何か可能性に期待は膨らみます。
正直なところ「具体的にどう検索対象を増やせるのか?」,「民間のサービスだし,手間に対しての,今後の効果しだいによっては,サービス打ち切りもあるのではないか?」とも思いますが,こういうのまず作ろうと思って,本当に作ってくれたことが嬉しいし,すごいと思います。
「検索できないものは,図書館にないと思われてしまうかもしれないかもしれない」とも思ったりもするので,図書館員としてもカーリルのような外部の方が作ってくれるサービスをただみているだけ…,だけというのではいけないかもしれません。
さらに,すでに知っている方も多いと思いますが,APIコンテストを開催するとのことでした。
こういった図書館の入口となりうるようなサービスが増えていくことは,大いに歓迎すべきことだと思います。こういったサービスがもっと増えていきやすくなるような仕組みを,公共図書館としてももっと作っていければよいのかなと思います。
それから,ただ蔵書検索できるだけでなく,「楽しめる」蔵書検索っていう視点も図書館としてももっと持ってもよいのかなと思いました。あれば便利でもある書影の表示やレコメンデーションもそうだし,例えば蔵書検索すると出版年・出版地とかでマップ化されるとかなら,ヴィジュアル的におもしろいかもしれませんね。出版者名とか本の内容判断の参考になったりすることもあるから,そういうのをみやすくなればよいかもしれません。
情報提供するにしても,そういった「楽しめる」経験をプラスすることによって,情報がわかりやすくなるとか,よい効果を生み出せる気がします。
0 件のコメント:
コメントを投稿